・いろんな生命が生きているこの☆で・
記憶のための記録


一同「おつかれさまでしたーっ」
(カメラに向かって一礼。左から地球人サイズの古田、諒介、澤田、逢坂)
逢坂「今年もやりましたね、夏すぺ」
澤田「やっぱりこれやらんと夏っちゅー気せえへんもんな」
古田「夏すぺのあとがきは楽屋ネタで決まり、とね」
一同「夏やね〜っ」(うんうん頷き)
古田「じゃあ、まずは自治会長から挨拶」
諒介「…えー、ここまで読んでくださってありがとうございました。今年はサイトがないという事で、読者限定ご招待夏休みすぺさるだったんですが、お楽しみいただけましたでしょうか。読者が限定されている分、内容もかなり…ね、その、本編を読んでないと判りづらい部分もありました」
古田「コンセプトからしてそうだよね。SFっていうのも初の分野だとか、」
澤田「SFか、これ〜?」(一同失笑)
古田「『ご町内戦隊』で戦隊モノなのに特撮が無かったから今回でリベンジしたとか、そういう過去の作品からひっぱって来てるものが今回はたくさんあったよね」
逢坂「今回はなんと言ってもほら…ね。澤田さん、おめでとうございます」
(拍手喝采。澤田ペコペコお辞儀)
逢坂「作者がずっと休筆してたんで、メンバーが集まらなかったのが残念だったけど…」
澤田「ええやん。おもろかったで俺は」
古田「そうそう。もう出番ないと思ってたしね」
諒介「すごかったねアドリブ。特に古田」
古田「だって宇宙艇が不時着する事とラストの妊娠発覚しか台本に書いてなかったじゃない。2行よ2行。どーしろってゆーの」
澤田「『あなたが落としたのは銀の宇宙艇?』て訊かれた時は、アタマ真っ白やった俺。どーやって返そー思て」
逢坂「でも『こんなに広い銀河で…』って来た時にはじーんと感動しちゃったよ僕」
澤田「そら君だけや」(諒介うんうん頷き)
古田「たまにはこういう役もいいでしょ?フフ」
諒介「まあ、今回のみどころは珍しい古田と(一同爆笑)、特撮って事で。古田一家を縮小して合成したり、仁史の変身シーンなんかも全部CG使って」
逢坂「映像でお見せできないのが残念です」
澤田「何の為のCGやねん」(一同爆笑)
諒介「動く仁史の映像に装甲スーツの絵を重ねて作るのは大変でした」
逢坂「だってあのスーツ重くて、着ると一歩も動けないんだもの」(一同爆笑)
澤田「非力やな〜ほんま。でもあれも本編で言ってた逢坂君の夢やったろ?宇宙刑事になりたいっちゅー」
逢坂「幼稚園の時ですよ」
諒介「うん。でもそれで急遽、仁史の出演が決まったんだよね。撮影の途中で。名前も悩んでたよね。で、結局」
一同「ヒトピー」(爆笑)
古田「シリアスな場面ではしまらない名前だよね。さりげなく『刑事』に書き換えられてた」
逢坂「うん、終盤ちょっと後悔した(一同爆笑)。だって『ホームワード』で僕は『ひとし』で出たから…。本当は出る事自体、悩んだんですよ。BBの番外にお邪魔しちゃっていいのか」(苦笑)
澤田「いぬみみ本編に乱入してレギュラーになってる和泉よりマシやろ」(一同失笑)
古田「そう、本編の設定を活かすと刑事役はやっぱり逢坂君なのよ。イズミ博士が宇宙船をチマチマ直すのもさ、和泉が工作好きだからとか、そーゆーちょこっとした本編の場面を覚えてる人へのサービスで。まあ覚えてなきゃつまんないんだけどね」
諒介「………覚えてましたか?」(カメラに向かって小声)
古田「だからね、逆に、ここまで本編を意識したギャグを展開しているという事は…」
澤田「この作品はこの先の本編に大いに絡んでくるっちゅーこっちゃな」
逢坂「…本編、やるんですか?」
澤田「やらへんの?」
古田「君、主役でしょ?」
逢坂「予定はありませんよ」
諒介「ええっ!」
古田「という事は…」
澤田「和泉は当分独り身っちゅーこっちゃな」
諒介「…また…またかよ……」(カメラに背を向けうなだれ周囲にひとだま飛ぶ)
逢坂「…あの、作者がBBを書き始めて4年が経ってるじゃないですか。その間、書き直しを繰り返したりサイトがあちこち移転したりしながら、本編8本、外伝2本、ギャグや掌編も幾つも書いてる。それでも書ききれなくていぬみみにバトンを渡しながら、なおもBBは終わってないんだなあ、って、そこに僕は感動した」
(三人頷き・諒介カメラに向き直り足を組む)
逢坂「実際BBはもう完結しているけれども、BBがあった世界(両手はボールを持つようなしぐさ)、澤田さんや古田さんを含めて、僕らのいる世界の日常は動き続けていて(両手が小さく揺れてる)、変わり続け、生きてる。そういう実感があった」
諒介「うん」
逢坂「正直言って、古田さんが『ご町内戦隊』で言ってた、この世界がいつ消えてもおかしくないっていうような、そういう気持ちでいました。でも僕一人しかいなかった状況で、夏すぺやりたいな、って言ったら真っ先に来てくれたのが古田さんだったでしょう。それで確信した。作品は完結しても物語は終わらないんだって」
古田「それは君が去年僕に言った事じゃないの」
逢坂「そうでしたっけ」(苦笑)
(プツッと画面消える)


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