・みみかして・
記憶のための記録




【ご挨拶】
ここまでお読みくださった皆様、アトガキからご覧になられる方も、ありがとうございます。
『いぬみみうさみみ』、実に19年をかけて完結致しました!拍手!(わーっ)
もっと書きたい事もあったんですが…諒介の隠し事はチラとしか書けてないですしね。でも奴が語ってくれなかったので…いや諒介のせいにするつもりはないんだけど…
この作品で書けることは全部書いたつもりです。お疲れちゃん!


【月曜日はバレンタイン】
『午睡』を書いた時に『月曜日がバレンタインの年』を調べてありました。
『いぬみみ』は『左回りのリトル』から約三ヶ月後にスタートしているという設定なので、それから1年半後、と考えると、ちょうど2000年頃に相当します。
よしオッケー!と月曜日にしました。(2022年3月修正加筆)


【変顔対決】
おまえら、チャットでイチャイチャしてんじゃねーよ!(爆)
と思ったのは私だけではないはずだ…


【自撮りの文化】
今でこそ当たり前の『自撮り』ですが、この話の舞台、2000年頃には、携帯に自撮り機能あったっけ?携帯を鏡に向けて撮っていた記憶があるんですが…。まあいい。鏡ごしに撮った事にしよう(笑)
これも2022年の書き直しで自撮り出来るようになってます。


【Yes-No】
第8話の『愛を止めないで』に続き、今回もオフコースです。
これが諒介の心情にぴったりだと思ってたので、8話で最初に書いた時はこれでした。でもラジオの視点に立つと『愛を止めないで』かな、と思って。今回持って来れて良かった…かな?


【そんなに泣き虫】
由加もですがミオも泣き虫です。うちのヒロインの共通点。空ちゃんは感情を表すのが下手なのでそんなに泣き虫ではないですが、ミオは同じ理由で延々と泣いてますね……。描写がしつこいかと思うのですが、それだけミオの心を占めている悲しみだと思ってください。


【十年前の回想】
これは92年に書いた未発表の作品が元になっています。細部まで設定を再利用しました。一部は表現を変えていますが、ほぼ同じと思っていいです。この作品があったからこそ、八年の構想を経て、『いぬみみうさみみ』は書けたのです。


【キス写真】
伊野さんが撮りたい写真ってどんなや、と考えた時に、お遊び的に思いついたもので、作品中に出る予定はありませんでした。イメージとしてはエルヴィス・コステロの『I wanna be loved』のPVっぽい感じで。一応メモしてあったので今回使いました。…実現しなくて残念です(笑)


【私はきれいになる】
自己暗示(笑)
筆者は週末にメイクをする事が多いのですが、これを書いている間は休みも平日もなく、ひたすらに書くことに集中していたので、メイクもしてませんでした。書いてる自分はすっぴんボサ髪。そんなもんだカンガルー。誰か「きれいになれよ」と言ってやってください(爆)


【北天の力】
4ページ目を書き上げて、読み返したら、「ぐぁっほげほごほ」と、ケロケロ出そうな咳が出ました。これが…構想に八年、書くまでに十八年を費やした展開。92年の元の作品に比べたらクオリティは上がっている筈ですが、ケロケロ出る思いは変わらないものですね。


【思い出せない】
これも第1話を書き始めた時から決まっていましたが、最近、アニメ『君の名は。』を見て愕然としました。先を越された!というのが正直な感想でした。この展開をやめようとも思いましたが、このシーンを目指して最初からここまで書いて来たので、変更は出来ませんでした。パクリじゃないです。って言っても通用しないんだろうなー。


【『ず』しか合ってねー】
これは意図したものではなく、偶然です。自分の無意識、なかなか粋な事をします(爆)


【東京駅まで見送りに】
ハイ、ここで『BAND-AID BRIDGE』番外編、『愛のうた』を思い出してください!ラストシーンはアレです(笑)
結構、ちゃんと考えて書いてるんですよ。


【終わりは始まり】
最後に、この物語を書かせてくれた全てに感謝を。
ずっと「(続きを)待っています」と言ってくださった方に。
私にインスピレーションを与えた、この世の全ての存在に。
私の中で生きている彼ら一人残らず全ての登場人物に。
ありがとう。私もまた、この世界を生かす原子の一つです。
この物語はここで終わりですが、彼らの生は終わりません。
またどこかで、彼らと再会してください。






佐倉蒼葉 2018.7.30