り　んりんと鈴の音と共に
ょ　うこそ
う　たげへ
ら　んの花咲く宵闇の香りは妖
ん
の　に咲く名も無き
花　々にもなれない定の命

色　変わり　心変わり
は　かなくも捨てられると知って
移　り香を残せるならば
り　んと涼やかに忘れられぬように
に　おって　揺さぶって
け　なげなこの花を幾度でも振り返る
り　ょう乱と咲き誇るこの命を
な　きながら刻みつけて

万　の傷痕
葉　の匂いと共にあれ
の　をどこまでも広がって原と共にあれ
ご　まかしは優しさだったのだろう
と　めどなく流れ続ける記憶の影絵
く　るしみとは甘美なり

仮　の身体よ
そ　の腕に蘭の花の痣を
め　でてやれ
の　こされた者よ
愛　を捨てた者よ
を　まえの魂はここに宿る
と　惑いもちぎれるような切なさも
こ　の命の証
し　ずまれよ
え　い遠を見たならば
に　んげんではいられない
詠　え、今宵は宴
ふ　き抜ける熱風にこの身を焦がして


神薙ラビッツ『焔』より