抱 き寄せて突き放した
き みの狡さ
し みてゆく 道に落ちた涙
め をこすって黙るしかなかった
た だ
い としいという理由だけで

気 がつけば思い出している
も う戻らないあの刹那
ち がう 戻せないんだ
を もいでが美しいのは
隠 した輝きだから
せ つなさだけつのる今はもう
な みだにもなりはしない
い としさも彼方に消えた筈なのに


see-saw『キライになりたい』より




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