『無限のループ』
言葉にしてはならない切なさが
涙を呼ぶ
流してはならない涙が
目の奥をじんと痛くさせる
夢を見てはならない瞳が
何かを求めている
求めてはならない心が
求めてやまない心を突き刺す
突き刺された望みが
息絶える
息絶えたはずの夢が
ただ切なくさせる
無限のループが
心の闇を支配する
闇は全てを疑い
疑われた闇が光を遮断する
光は戸惑い
行き場を失くす
行き場のない光が
ループの地平を照らす
それは遠い
遠い出来事
わずかに見える光が
ささやかに闇を慰める
闇は眠る
光を夢見て
暗がりに居る寂しさだけが
その美しさを知っている